「フォーラム通信」2020年春号

「横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2020年春号の特集は、「私、の好きな人」。


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Report事業レポート横浜市男女共同参画センターの取り組みを紹介します男女共同参画センター横浜【相談センター】女性の依存症からの回復を支援するサポートセンター「Iイndah」セミナー〜自分らしく生きる〜ダーンインダー秋晴れとなった10月23日、男女共同参画センター横浜のホールにて、設立7周年を迎えた女性サポートセンターndah(横浜市瀬谷区にある女性のたIめの依存症回復施設)との共催で、依存症についてのセミナーを開催。約200名が参加しました。午前の部は、「依存症者が自分らしく生きる道をみつけてほしい」とのIndah代表の小嶋洋子さんの挨拶で始まり、利用者とOG(回復者)15名が、虐待、ネグレクトなどの幼少期のつらい体験や、依存症で苦しんだ経験、Indahとの出会いや回復プログラム等について語りました。特に、それぞれの回復のストーリーや、回復後の近況報告、同じ課題を持つ仲間への応援インダーインダーメッセージには、会場から暖かい拍手が沸きおこり、「もっと聞きたい」「理解が深まった」との声が数多く聞かれました。午後のパネルディスカッションでは、Iインダーndahはじめ、ダルク女性ハウス(薬物依存症からの回復のための施設)、ナバNABA(摂食障害の自助・ピアサポートグループ)、ウィメンズアディクションサポートセンターの各代表や医療機関の相談員が、「依存症の回復施設の現場でも性役割を期待され、女性の主体性が奪われるため、女性専用の施設の存在は重要」「当事者の専門性や経験がもっと認められる社会になってほしい」など、意義深い意見交換を繰り広げました。来館者による寄せがき【事業本部事業企画課】@明治学院大学ジェンダーとメディア表現10月23日、11月11日の2回にわたり、明治学院大学ボランティアセンターとの共催(企画・監修長谷部美佳准教授)による、公開セミナー「ジェンダーとメディア表現」を同大学にて開催し、75名の学生が集まりました。第1回目の津田大介さん(ジャーナリスト)、津田環さん(AbemaTVプロデューサー)、ハヤカワ五味さん(起業家)によるパネルディスカッションでは、話題を集めたCMや広告を見ながら、描かれているジェンダーバイアスについての分析や、影響力の大きいメディア表現においてこそ理想の社会像を描いていく重要性が語られました。また、司会の学生によるヒーロー戦隊ものやハリウッド映画でのジェンダー表現の変化についてのプレゼンも好評でした。第2回目の治部れんげさん(ジャーナリスト)と清田隆之さん(文筆業)による講義では、学生に人気の映画や歌を鑑賞しながら、エンタメ作品に見る恋愛観について、理解を深めていきました。参加者からは「ジェンダーに興味があったがこういうイベントに参加するのははじめてで考えが深まった」「今まで男女格差を感じたことはないと思っていたが、何気ない一言が実は差別であることを実感した」「意識を変えるためには男女同数にするプロセスが必要だと感じた」「気づいた人から友人に話し、社会全体の意識や環境を地道に変えていく必要があると感じた」等の声が寄せられました。今回の特色の一つに、同大学ボランティアセンター海外プログラム事業部の学生と協会スタッフが企画当初からアイデアを出し合って、広報や当日運営を一緒に担ったということがあります。また、参加者の三分の一は他大からの参加で、「ジェンダーとメディア表現」という分野について、若い世代の関心の高さがうかがえました。フォーラム通信2020春号12企画した学生たちと登壇者ら


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